セット | 値段 | 送料 | 合計金額 |
---|---|---|---|
10枚入りセット | 1500(税込み) | 100 | 1600 |
20枚入りセット(500円割引) | 2500(税込み) | 140 | 2640 |
30枚入りセット(500円割引) | 4000(税込み) | 0 | 4000 |
40枚入りセット(500円割引) | 5500(税込み) | 0 | 5500 |
50枚入りセット(1000円割引) | 6500(税込み) | 0 | 6500 |






アサド政権にシリア国民に対する虐待を止めさせ、シリアが法の支配、人権と隣国との平和共存を尊重するよう図ることで、そのために包括的な制裁を課すとした。シリアの通貨は急落(最近だけで3分の2下落)し、医薬品などの生活必需品の輸入がさらに困難になるとともに、物価が急騰し、国民生活の困窮は一層強まった。また石油・ガスが制裁の対象とされたことも日常生活に一層支障をもたらすことになった。さらに建設業が制裁の対象とされたことで、戦闘が行われた地域の瓦礫の撤去が進まず、国民の生活の基礎である住の確保が進まない状態にある。このように国民のためであるはずであったシーザー法はかえって国民の生活を一層脅かす結果を招いてしまっているのだ。
「ガソリンは少ししかなく、料理のためのガスもうちには3ヶ月ありません。ガス・ボンベは、もし買おうと思えば、50000SP(2500円くらい)します。でもそれだと15日もすれば無くなります。あらゆる燃料の値段が高いんです。とても大変です。だから時々(ガスがないので)料理しないんです。」
当然タクシー代も値上がりする。
今年の3月お母さんは、「ガソリンがびっくりするほど値上がりしました。タクシーの運転手は、16万SP(シリアポンド)要求してきましたが、13万SPしか渡しませんでした。タクシーの人に言ったんです、こんな値段で行けません!って。次はもっと値段の安いところを尋ねないといけません。」と言っていた。
ところが、今では、18万SPまで値上がりしてしまった。ちなみに一年前は6万SPだった!
日本円にすれば、1万円を超える。毎月4回ほど病院に通うから交通費だけで4万円近くかかってしまうのだ。Team Bekoでは、交通費と薬代の支援のために昨年クラウドファンディングを行ったが、一年で物価が3倍ほどに跳ね上がってしまった。一方で為替レートは固定せれており、ようやくポンド安が今年の3月から反映され円高のメリットが生かされることになったが、物価上昇には追い付かない。









Team Bekoのアナザーストリーでもある3番目の支援対象の青年、ブラヒが暮らすのがダラア。シリア革命発祥の地と呼ばれるこの町は、シリアの最南端でヨルダン国境に近い。2018年の7月に反体制派と和平合意し、戦闘員はイドリブへと移住した。その2か月後、私達は、ダマスカスを訪問した。ちょうど武装勢力がいなくなり、政府も攻撃をやめたことで、人々は安心して少しはしゃいでいるかのような印象を得た。しかし、ここの傷はなかなか癒えないのも現実である。
5月25日に行われた大統領選挙は、多くの住民がボイコットした。そのあたりから治安が悪化していく。政府関係者が、何者かに暗殺されるという事件が度々起こるようになり、業を煮やしたロシア軍が6月23日にシリア政府との和解に応じたダルアー市在住の反体制武装集団の元メンバーらに対して、個人で所有する小火器(約200丁)の引き渡しを求めていることに対し住民たち数十人がデモを行った。
ロシア軍は道路を封鎖して、武装解除の圧力をかけた。その後衝突はエスカレートし、一万人を超える住民が避難するという事態に発展した。
8月4日には、EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表の事務局から書面で、シリア南西部で「2018年以降の最悪かつ致死的な暴虐」が行われていると発表。
「ダルアー県とその周辺で深刻な危険が発生するリスクがある」とし、激しい爆撃により女性と子どもも含む数十人の民間人が殺害され、1万人以上が住む場所を追われたことが述べられ、5万人を受け入れるダルアー国立病院が迫撃砲による攻撃を受けたことが伝えられた。
ブラヒ君によると封鎖は50日を超えており、ここのところ病院にも通えていないという。
「ミサイルや銃撃が続いています。女性や子供たちも犠牲になっています。封鎖が続いているので食料とかが入ってこなくてものすごく値上がりしています。もう何も買えないです。こないだは家の前に爆弾が落ちました。」
8月15日以降は、停戦が合意されたとするも、衝突は続いている。



