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シリアを応援するチームです!


by team-beko
シリアの首都ダマスカスで雪が降りました。先日ご紹介したアレッポの状況同様、物価の高騰が続き、電気が限られた生活が続いています先日来ご紹介している孤児の子どもたち、今回はヌール、ローラ、ジラーンの三人の女の子です。苦しい生活を経験し、今は手工芸や裁縫など様々なことに挑戦しています。
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今思うと、私の家は家庭崩壊状態でした。父は戦争で5年以上前から行方不明です。父については写真と祖母から聞いた話以外何も知りません。母は、いなくなった父を憎み、私たち子どもたちを理由もなく罵りました。母には責任感が一切ありませんでした。母は父と結婚する前に一度結婚をしていました。その時にできた子どもたちに別れを告げ、父と再婚しました。しかし父が行方不明になった後、私たちもまた捨てられることになりました。私と4人の兄弟姉妹が稼ぎ手にならないと気づいた母は、突然姿を消しました。その後別の男性と結婚したと聞いています。
私たちはダマスカスの田舎の家を失い、公園にあった廃屋に住んでいる祖父と祖母の元に移り住みました。廃墟のような家は半分破壊されており、夏の暑さも冬の寒さにも耐えられません。最低限の生活を営むための公的サービスも受けられません。普段使う水はもちろん、安心して過ごせる家もなく私たちは苦しんでいました。病気の弟が治療を受けられずに病状が悪化して死んでいきました。腰が曲がり年老いた祖父は、パンの値段にもならない小銭を必死に働いて稼いでいました。私たち兄弟は生活の為に路上で物乞いを始めました。見知らぬ人に物乞いをして食べ物や小銭を手に入れ、朝から晩まで恥ずかしく、見苦しい毎日を過ごしていました。
日々が過ぎ、私たちは保護センター(Bee ways)に移り住み、私たちと同じような悲しい過去を持ちながらも、素朴な夢をもち生きる子どもたちと一緒に暮らすようになりました。ここで私たちは生きることの本当の意味を知りました。誰かが自分に注意を向けてくれる喜びを知り、また愛情をもって受け入れてもらいました。空っぽだった胃袋を満たす食事にありつける幸せ、暖かくて清潔で柔らかいベッドで寝られる幸せを手に入れることができました。普通の生活がしたいというシンプルな夢は叶えられ、学校に通うことでより大きな夢を持つことができました。。
私は今中学1年生、真ん中の妹は小学6年生、一番下の妹は小学3年生です。学校に毎日通うことができ、センターでは毎日教育を専門とする先生たちが私たちのために補習授業をしサポートしてくれています。手工芸やリサイクル、裁縫、スポーツなどのスキルを身につける時間もあり、心理学のセッションや社会的コミュニケーションを身につける授業にも出席しています。また、過去の悲劇を思い出したり、精神的に落ち込んだりする時は、心理的サポートも受けることができます。
センターに移り住んで3年、私たちの生活は大きく変わり、知らず知らずのうちに奪われてきた子どもの権利を取り戻し、愛と思いやりのある環境で日々成長しています。
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(映像は今朝ダマスカスから送られてきた雪の様子。BGMで流れるのはシリアでは毎朝街中から聞こえてくるレバノン出身の歌姫フェイルーズです)
作成者: 田村 雅文
1月20日

# by team-beko | 2022-03-17 00:42 | Team Beko

本が出ます

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# by team-beko | 2022-02-20 20:48
ダマスカスの孤児院で生活を送る「公園出身」の少女ルカイヤのお話です。是非こちらも多くの方に読んでいただければと思います。
田村雅文
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幼い頃の記憶は、あまりに酷く、嬉しかった思い出は一切なく、話す度にいつも涙がこぼれます。他の子どもたちのように、暖かい家に住んだ記憶はなく「家」という言葉の意味を知ったのはつい最近でした。私はいつも路上や公園をさまよっていて、木の下や路上のベンチで寝る生活を送っていました。寒い日も暑い日も、疲れたり病気にかかった時も、他に選択肢はありませんでした。
母と生活を共にしていましたが、母は「母性」を知らない人でした。私は毎朝早く母に叩き起こされ、道や公園を歩く人々に物乞いするよう強いられました。私はいつも破れた汚い服しか着られず、母の心無い暴言によって、幼い私の心・感性はとても傷つけられました。
なぜ私の人生はこんなに惨めで、なぜ心はいつも悲しみでいっぱいなの?私の人生は暗くなっていくばかりでした。
生まれてからずっと、「家族」の意味を知りませんでした。父は早くに他界し、名前しか知りません。母の再婚相手(義父)は、母と同じくらい理不尽で非情な人間でした。母の束縛から逃れたところで、義父の絶え間ない暴力が待っていました。
戦争中も、私はホームレス状態で、公園の周りに爆弾が落ちる音を、虚ろに聞いていました。安全な避難所には行けず、「大丈夫」と抱きしめてくれる人は誰もいなく、孤独な日々でした。
少し大きくなり、8歳になった頃、物乞いをやめ、飢えや病気に苦しむ弟のためにも働くことを決心し、スーパーで働きはじめました。朝から晩まで、自転車で宅配の仕事をしました。読み書き、算数を学んで、みんなと一緒に学校に行きたいとも思いました。学校に通う子どもたちを見ては悲しむ私を見かねたスーパーの店主が、私を孤児院に入れてくれました。彼はとてもいい人で、私には物乞いや児童労働から遠い、よりよい世界を見てほしい、と孤児院を紹介してくれました。
孤児院に入ってからは、たくさんの愛情を感じ、安心感がありました。友達もでき、特にアマルとは仲良しになりました。
暖かくて、温もりを感じる家で暮らすという夢が叶いました。他の子どもたちと一緒に学校に通いはじめ、今では小学5年生になりました。スポーツや工作などの趣味や、課外活動を楽しんでいます。
子どもの権利についても、ちゃんと学びました。孤児院の職員たちは、母親代わりになってくれ、無条件の愛情と教えを与えてくれます。協力し合うこと、正直であること、他人を尊敬すること、他人の為に行動することの大切さを学びました。
そして、自分の将来について真剣に考えるようになりました。私は将来、子どもの権利を守る弁護士になって、世界中の子どもたちが安全で平和な場所に住める手助けをしたいです。
私はルカイヤ、公園出身。無情な現実と闘い、自分にふさわしい生き方を見つけました。

孤児院支援の年賀状はこちらで発売中です。

孤児たちのストーリー2「公園出身」_c0395268_23433608.jpg
イラク戦争の影響で、イラク難民がシリアに流れ込むと、秩序が崩れ、貧富の格差が広がりだした気がします。写真は2008年のダマスカスで撮影。いつの時代でも子どもたちの権利が守られなければなりません。

# by team-beko | 2021-12-16 14:26
湘南・鎌倉年賀状プロジェクトで支援している孤児たちの情報を田村雅文さんから伝えていただきました。
年賀状の申し込みはこちらから
http://teambeko.html.xdomain.jp/team_beko/postcard2.html


少女ファティンの話:孤児院にいる14歳の少女ファティン。今はスポーツのコーチになるという夢を実現するために日々前進している彼女の幼少からの話を是非皆さんに聞いて頂ければと思います。
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私の幼少期の記憶は虐待、極度の貧困、ホームレスで路上を彷徨ったことしかありません。両親は無知で職を持っておらず、私は9人兄弟の6番目の娘として貧しい家庭で育ちました。
気がついた時には路上で物乞いをしており、お金や食べ物のくずを求めて誰かれ構わず追いかけていました。道から道へ、公園から公園へ、兄弟と一緒にお金を集めるためさまよい歩き、アルコール依存症の父の機嫌を損ねないようにする日々でした。父はこのようにお金を巻き上げることしか知らず、子供を産むために女性と結婚してすぐ捨てるような人でした。
私には、生まれた時から多くの子どもが持っているはずの権利さえありませんでした。出生時の届け出はもちろん、お腹を満たす十分な食事も与えられず、学校とはどんな場所なのかを知る機会もなく、また人から愛され、かかわりを持つというのがどういうことか、安全に生きるとは何か、全く知ることはありませんでした。特に母が去り、私たちは恐怖と欠乏、そして喪失感に満ちた世界に放り出されました。
年月が過ぎてゆき、私は正しい行動に導かれることなく成長していきました。目の前にある世界にルールはありません。私は嘘や盗みを働き、フレイム・グルーと呼ばれる接着剤を吸引することにハマって(中毒になって)いました1。このような毎日を過ごし半崩壊した家に疲れ果てて帰る日々を過ごしていました(接着剤を嗅ぐことは、すぐに「ハイ」になれるという理由で使われることがありますが、深刻な健康被害をもたらす可能性のある吸入剤乱用の一種と言われています。しかし、他の薬物乱用と同様に、吸入剤の乱用は依存症につながる可能性があります。)。
私は自分が集めたお金など全てを必ず怒る父に渡さなければなりません。父から理由もなく殴られ、夜になると疲れ果てて意識を失ったように眠ります。そして翌日目を覚ますと、物乞いをして不幸しかない生活が無限に続いていました。
ここに転機が訪れます。6歳の時でした。私の人生はBee Waysとの出会いを通じて輝くようになりました。それはまるで腐った土の中で育った枯れた花を摘み取り、安全で愛情に満ちた環境に再び植えるような出来事でした。
始めは住む場所、食べるもの、そして着るものを与えてもらいました。その後、学校に行って読み書きを学び、治療や心理的(精神的)サポートを受けながら、物事の分別を判断したり、また自身で問題解決を行う訓練、更には様々な文化活動などにも参加しました。また、手工芸の技術を身に付けることを通じて自分の能力を豊かにし、少しずつ変わっていきました。
私の名前は「ファティン」といいます。14歳になりました。無知で読み書きのできなかった私は自分の努力で中学校1年生まで進学しました。私は今、スポーツのコーチになるという夢を実現するために日々前進しています。それは、スポーツが私が感じていたプレッシャーや苦しみを和らげてくれたからです。現在はBee Ways内のスポーツコーチの手伝いを行っており、友達のトレーニングやダンスショーに向けてのモチベーション作りなどを支援してます。そして私たちはいずれ様々なイベントや舞台演劇での披露を目指しています。
私はもう過去を振り返りません。これまで達成したことを誇りに思い、これからも学び、働くことで明るい未来を築いていきたいと思います。

# by team-beko | 2021-12-16 14:24 | 医療支援

湘南・鎌倉セット

佐藤真紀が、ゼミを担当している多摩大学グローバル学部は、湘南台にあります。
「湘南地域を巻き込んだ国際協力とボランティアの実践」を受け持つことになりましたが、生徒たちは、シリアってどこ? 一方私は、湘南ってどこ?というレベルでスタート。SDGsで取り上げられるグローバルな問題に関心はあるものの、先日行われた衆議院選挙では、コロナ禍での経済や、福祉が高まり、外交や、国際問題が争点になることはほとんどありませんでした。シリアはほとんど忘れ去られた感があります。湘南・鎌倉地域の人たちが、いかにシリアに関心を持ってもらい、無理のない国際協力ができるのかをゼミでは研究しています。
 そこで、Team Bekoが取り組んでいる年賀状プロジェクトを一緒に考えてもらうことになりました。
湘南・鎌倉の名所を紹介することで、①地元への愛 ②地球への愛 ③人類への愛 へとつなげていく。そんな年賀状をデザインしました。
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5枚セットで販売します。
【申し込み】
一枚100円(税別) ネットの販売は1セット5枚入りでの受付になります。別途送料をいただきます。
以下に申し込みフォームがございます。
ゆうちょ銀行の決済はこちら 振込手数料をご負担願います。
クレジット決済はこちら


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シリアは、2011年から内戦が続いています。昨年年賀状の牛の絵を描いてくれたのは、ブラヒ青年。13歳の時に内戦に巻き込まれ左腕を失いました。内臓も破裂して、ヨルダンに難民として逃れて治療を受けていました。シリアに戻ってくると、支援も得られず、治療を続けることができませんでした。そこで、Team Bekoでは、年賀状を販売することで、治療費を支援しました。
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さて、来年は寅年。ブラヒ君は21歳になって、トラの絵を描かなきゃと思いますが、なかなかうまく絵をかけません。ケガをしてからは、学校にも行くことができず、いつも間にか成人していました。近所に住んでいる親戚のラマちゃん7歳に頼んでトラの絵を描いてもらいました。ラマちゃんは小学校に通っていますが、公立の学校に行く途中は危険なので、近所のおばさんがやっている塾にお金を払って通っていますが、お父さんの仕事もなく、お金が払えないので、学校も休みがちだそうです。
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ラマちゃんは、トラの張り子の写真を見ながら絵を描いてくれました。しかし、電気が来ません。停電ばかり。。
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ともかく、シリアは、内戦と、国際社会が課す経済制裁のために、物価は高騰し、明日食べていくのも保証がありません。SDGs的に見ていくと、つまり17のゴールすべてから程遠く、戦争がすべてを奪っているのです。というわけで、シリアでSDGsを云々するのはこれくらいにしておきましょう。
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さあ、ラマちゃんが描いてくれたトラ子の旅が始まります。
2015年、難民たちは、トルコからゴムボートで、ギリシャにわたりそこからヨーロッパを目指します。なんと100万人以上の難民がヨーロッパに移住したのです。トラ子も、シリアにいると何がつらいかというと、おなかがすくこと。それで、ゴムボートで脱出です!
なんと、たどり着いたのは、湘南でした!
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江の島にやってきたトラ子は、さっそくサーフィンをやってみました。シリアにも、海があり、アルワード島という小さな島があって、なんとなく懐かしくなったトラ子です。しかし、シリアで、スポーツをエンジョイするなんてなかなかかなわないです。世界はこれほどに不平等なんですね。アメリカがシリアに課す経済制裁。アメリカでは、コロナ下でもGAFAの株価が上がり続けて世界の経済を支配しています。不労所得で儲けている人がたくさんいるのに。。なんで僕たちは、働いてもこんなに貧乏なんだろう。あれ?Apple を作ったS・ジョブスはシリア人でしたっけ。

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おなかがすいたトラ子は、魚を捕りに海に潜ってみました。驚いたことに、海の中にはプラスチックごみがたくさん。なんと2050年には、プラスチックごみの量が魚の量を超えてしまうって本当?何とかしなきゃ大変だ。
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さあ、トラ子は今度は鎌倉に到着したようですね。鶴岡八幡宮にお参りです。神社って、家内安全、無病息災を祈願するんですよね。すべての人が、健康でいられることを昔からみんな願ってきたんだね。
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さあ、トラ子の度も終盤です。大仏様の腕の中でひと眠り、なんだかとっても平和な気持ちになってきた。大仏さんは、飢饉が襲ってきて、庶民が生きていけるようにって願いを込めて作られたんだって。鎌倉には、難民支援をしている団体もあるんだって。
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トラ子は、旅をしながらSDGsというグローバルな問題を考えてみました。昔の日本は、疫病がはやっても、治療を受けることもできず死んでいった人がたくさんいた。飢饉がやってくると飢え死にするしかなかったんだね。未来を変えたいという思いでお祈りしていたんだ。そしていつの間にか開発が進んで「未来」を手にいれたけど、人口が増えて地球が持たなくなってしまったんだね。弱肉強食の世界に突き進むのか、みんなが努力して共存の世界を目指すのか、きれいごとをいうのは簡単だけど、現実は厳しい。日本で、SDGsを語るのと、実際明日生きるのも定かでないシリアでは全然違ってくる。だから、シリアから目をそらさずに、グローバルな問題を一緒に考えてほしいなあ。

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# by team-beko | 2021-11-10 21:39 | Team Beko